後の風呂敷の発達に影響を与えました

よく見かけるタイプの日本風の柄から現代的な模様まで色々な絵図がありますが、例えば若い人でも好みそうなイラスト風の刺繍を使ったものもあります。

近代化以降も大衆の間では愛用されていた風呂敷でしたが、1960年代ごろにほとんどのお店が紙のバッグのサービスを始めた頃から急激に需要が減っていきました。

慎重に扱うべきものを包んで扱うという文化が記録では奈良時代からこの国にはあり、布で覆うことで中のものに価値を見出す日本特有の考え方は、後の風呂敷の発達に影響を与えました。

使用される原料は天然素材から化繊までさまざまな物がありますが、ものによって手入れの仕方が異なるので注意が大切で、クリーニングやアイロンがけは原料を確かめてやるようにします。

文様を入れる習慣が風呂敷には存在しますが、この風習は室町時代にはじまり、現在のサウナのようなものに殿様が入浴する際に、他の人と着物が混ざることを予防するために家の紋を入れたものを使用したという説があります。

機能面だけのくくり方だけではなく、単純な事でいろいろなバリエーションを持たせる事ができます。結わえた部分をきれいに見せる蝶々結びや、結び目の残りを花のように変える花結びなどがあって、きれいに演出ができます。

四方が同じ長さの織物というイメージが一般的な風呂敷

加工の違いで価格がぜんぜん別物になります。簡単なものやビニールなどの100円均一の量販店で購入できるような風呂敷から、万を上回る風呂敷まで存在します。

一般的な風呂敷を活用してお弁当を包むには、あまりやりにくいので、今からお弁当用に新しく探すのなら、中巾と呼ばれるだいたい50センチ四方ほどのサイズを選ぶと良いでしょう。

崩れない形に日本酒などを風呂敷で包むには、はじめに中央に一升瓶をすえて、向かい合った両端を一升瓶の上で結び目を作ってから、他の先端を巻きつけるようにしてビンの細いところでくくります。

四方が同じ長さの織物というイメージが一般的な風呂敷ですが、現実的には縦横の寸法が若干異なっており、これは生地の一反を大切に使うために大体のところでカットしたという説と、布の伸縮性を生かせるように結びやすくしているという考察があります。

状況を選らばず、様々な形状でも包むものに合わせて包むことが出来たり、くくり方を考えればかばんのように使用したり、スカーフなどのようにファッション小物にも取り入れられる事からまさに万能ツールと呼べるでしょう。

市井に広まったのは江戸時代とされている風呂敷ですが、時が流れ開国して西洋風のかばんが国内に入ったことからだんだん利用頻度が減少し、時代の流れとともに活躍のシーンが少なくなりました。

気にいった意匠の小風呂敷

普通紙袋などはそのうち廃棄物になってしまいますが、毎日の手提げの中に風呂敷ならたたんで携帯することが可能なので、環境問題を思考する観点から、愛用するのもいかがでしょうか。

濃いグリーンの唐草模様の風呂敷といえば、どういうわけか泥棒のイメージが付いて回りますが、この唐草のデザインは本来吉祥模様といって大変縁起のよい模様なので、もともとは関係がありません。

このごろの風呂敷の工場では、よくある染め抜きだけでない完全な受注生産のものを作ってくれる業者もあり、自身で作った意匠でのものをオーダーすることも出来ます。

現代の風呂敷は、海外でもデザインの多様性や利便性から人気が高まっており、日本ならではのもったいない文化を印象付ける物として広く使われるようになっています。

使い方には実際に便利な方法以外に、くくったところを花のように見せたり、結び目を細工して取っ手のようにするなど、ラッピングのように華やかに見せるような包み方もいっぱい作られています。

気合を入れて用意した楽しみなお弁当、やっぱりお気に入りの布で包んで持って行きたいものですが、気にいった意匠の小風呂敷が用意できれば、日々のお弁当ももっと楽しみになるでしょう。